Biography.


ロサンゼルスに生まれ育ち、小学5年生の時に出会ったアルヴィン(g)、ジョー(vo)の2人は同級生を交えてバンドを結成する(当時はアルヴィンがBass、ジョーがGuitar)。Nirvana、Mudhoney、Smashing pumpkinsなどをコピーしていた。

ハイスクールに上がる頃にはBlack Flag、Desendents、Operation Ivyらカリフォルニアのパンク・バンドに夢中になっており、 親友のケイス(b)、いつもドラッグ三昧だった変わり者のティム・チャイルズ(ds)を迎えKANKER SORESを結成。ハリウッドのライヴハウス、the Natural Fudge Cafeを拠点に活動する。

そんな生活を送るうち、自らレーベルを持つ地元プロモーターからの提案で、500ドルでアルバムをレコーディング。 そのアルバムのおかげでLA以外でもライヴがブッキングされるようになり、南部の海岸地域でのDecendentsとのライヴに出演。 当時パンク・バンドGassexに在籍しライヴのブッキングも行っていたアーロンに出会う。またこの頃Recess Recordsより7インチ・シングルもリリース。

ハイスクールの同級生ランス(Ba)を迎え、またもう一人のギタリストとしてアーロン(g)を迎え入れる。 ジョーはヴォーカルに専念、アルヴィンはギターに専念し96年、5人編成のラインナップになる。

この頃には、以前コピーしていたOperation Ivyのようなスカ・フレイヴァーは影を潜め、アグレッシヴでノイジーなものへと変化。 彼らはありとあらゆる場所でライヴを行い、ハイスクールを卒業するまでにその数は100本以上に達した。 この頃、彼らのオープニング・アクトとしてAt The Drive-Inを出演させてくれと言ってきた前マネージャー、ブレイズと出会う。

97年、バンドはTredwellとのスプリット・シングル用に4曲を録音。 しかし、ティム(ds)が交通事故で死亡。 リリース前にバンドが解散したため、結局このシングルはリリースされなかった。


18歳だった彼らは絶望感を覚え、家に引きこもるメンバーも出たが、事故から1ヶ月、ジョーは5曲の新曲を書き上げ、98年The Icarus Lineを結成。 Ink&Daggerを騙してツアーに便乗し (Ink&Daggerがツアーに出かける当日の朝、彼らの家に押しかけたらしい。) 決してリリースされることのなかったKanker Soresの4曲入りカセットを売りながら、シートベルト、エアコン、ステレオのないアーロンの小さなピック・アップ・トラックで、行く先々で機材を借りながらツアーをする。

その後、地元に戻ったバンドはKanker Sores時代の楽曲をレコーディング。 7インチ・シングル「Highlypuncturingnoisetestyourabilitytohate」が The Icarus Line初作品としてHellcat Recordsからリリース。同時に録音されたEP「Red and Black Attack」(New American Dream Records)にもやはりKanker Soresの曲が収録されたが、 ここにはティムが死の前日に家でレコーディングしたリズム・トラックが使用された。

このEPのジャケットで、メンバーは黒の上下に赤のネクタイという揃いの服を着ることでティムの不在をアピール。 以降、彼らはこの揃いのユニフォームを着るようになるが、これは常に”ヒップ”であろうとする多くのバンドと自分たちを区別し、外見でバンドを判断しがちな世間の目を音楽だけに集中させるためであった。

バンドは、その後もアーロンのトラックでツアーを行うが、ドラマーは定着せず何人も入れ替わった。


99年、Ink&Daggerとのスプリット・シングル、Buddyheadからのシングル収録曲をレコーディング。 00年末にはマーク・トロンビーノ、アレックス・ニューポートとレコーディングを行い、1stアルバム「mono」を完成させる。

[mono]レコーディング時のメンバー(ジェフはレコーディング後に脱退。)

Joe Cardamone (Vo)
Jeff Watson (Dr)
Aaron North (G)
Alvin DeGuzman (G)
Lance Arnao (Ba)


02年、クリエイティブマンの主催するソニックレーベルから日本デビュー。

新たなドラマーにToy That Killのトロイ(Dr)を迎え入れ、アメリカ、イギリス、オーストラリア、日本などをツアーで廻る。

しかし02年夏、ロンドンMonarchでのライヴ後、ジョーとアーロンはバンドを新たな方向に変えるか、それができないのなら解散することを決める。

結果、ツアーマネージャー、弁護士、リズム隊をクビにすることとなった(03年にランス(b)が脱退。トロイはPenance Soireeのレコーディング後に脱退。)バンドは新たにドン(Ba)(ex: Lilys, Ink&Dagger)を迎え入れ、メジャーレーベルのV2と契約をする。

A Perfect Circle、Primal Scream、The Distillersなどの前座を務めながら04年、2ndアルバム「Penance Soiree」を完成させ、メディアから高い評価を得た。

[Penance Soiree]レコーディング時のメンバー

Joe Cardamone (Vo)
Troy Petrey (Dr)
Aaron North (G)
Alvin DeGuzman (G)
Don Devore (Ba)

レコーディング後にジェフ(Dr)が再びドラマーに復帰。アルバムを引っさげ04年はツアーを行い、5月には来日公演も行った。しかし、方向性の違いにより04年末にアーロン(g)が脱退。V2との契約も解消する。

その後アーロンはNine Inch NailsのツアーメンバーとしてNINに加入(一部でNINに加入するために脱退したという噂が流れたが、実際は脱退後に加入が決定した)。アーロンが脱退したため、その後、元々はギタリストであったドン(Ba)がギターに転身。

06年11月にDIM MAKより「Black Presents EP」をリリース。

EPリリース後、ギタリストのドン(G)が脱退。アルヴィン(G)がベーシストに転身。新たにジェイソン(G)(ex:Greyhound Soul, Motor Christ)、ジェイムス(G)(ex:Grievous Angels, Magdalene )をギタリストに迎え入れる。

UKでのライセンス契約を再びV2と結び(USでの契約はDIM MAK)、07年夏に「Black Lives at the Golden Coast」をリリース。11年8月には新作「Wild Life」をリリース予定。